二代目店主のそば打ち歴 家製粉手打ち十割そばの店に

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自家製粉手打ち十割そばの店に

 そば組合の手打ち教室の修了時アンケートがありました。
次に習いたい事は、何か。
自家製粉を教えてほしい と書きました。
もうその時には、自家製粉が視野に入っていたのでした。
自家製粉の事は、常々家族に話していましたし、やるメリットなど説明しました。
住宅街の中での営業ですので、出前中心の売上だと思われますが、
意外に店の売上も良く土日で、六分四分か半々でした。
しかし出前の売上の方が中心に変わりはありません。
出前中心に営業したいのですが、店に来店も多い。
店では15分という時間が、待たせるギリギリの時間でしょう。
店優先に出さざるを得ません。
しかし、売上は出前が、柱なのです。
店は、手打ちを出し始め、店用と出前用と麺も2種類、店用は食材の品質もアップしている。
一方出前は、早さはもちろん値ごろ感も必要です。
そばの方向性も、違ってきている。
店にお客様がこなければ、
出前中心の営業ができたかもしれません。
ひとつの方向性で、勝負をしたい。
店をしめるのはもったいない。
手打ちを求めて来店してくれる人もふえてきた。
手打ちで勝負したい。
元米国大統領カーターさんの来店もあった。
テレビも取り上げてくれた。
少しは知名度も上がってきている。
売上も、現状維持が難しくなって来て下降し始めている所でした。
満席であっても、待って食べて行ってくれる店にしたい。
遠方からでも、食べに来てくれる店にしたい。
自家製紛は、絶対やってみたい。
自家製粉・手打ち専門店を始めるのは今だと感じていました。
家族を説得しましたが、納得してくれませんでした。
夢物語の様に聞いていたのかもしれません。
上野藪の鵜飼先生もおっしゃっていましたが「手打ちそばやをやって、
つぶれたと言う話は聞いた事がない。」との話も勇気づけられました。
現実も予想していました。
翁の高橋さんも雑誌で、「売上は、半分になる。3年は我慢。」
「3年我慢してやらしてほしい。」
なかなか実現には及びませんでした。
 ある日、雑誌を見ていました妻が、「これからのそば屋は、製粉くらい自分でするのは、
当たり前になるだろうね。自分が使っている物位知らなきゃ」
その雑誌には、きな粉とか抹茶とかを、石臼で個人が挽いて楽しむという石臼の特集記事でした。
この一言が、一気に自家製粉へと進む流れになったのでした。
とは言え、やると決定した訳ではまだありませんでした。
 次の行動は、実際に自家製粉で営業を始めた店の見学でした。
妹の知り合いでした、新座鞍馬さんへ自家製粉の設備を見学に行かせていただきました。
店構えも立派で、駐車場も完備、幹線道路にも面している。
自分の店と比較して、やっぱり出来ないと家族は感じた様でした。
私以外は。
幹線道路沿いではないから、駅からも遠い、だから手打ち・自家製粉でとの思いが強かったのです。
自転車や徒歩で来てくれる人達の他に、志美津や目的の目的客のとり込みを狙い、
また遠方からくるそば通客も来てくれる店にしたい。
どんどん計画は進み、家族も賛成の方向に進みました。
次に、店舗改装計画へと移りました。
資金調達めどもたちました。
施工会社も決めました。
三社コンペで、悩み迷いながら、決めました。
まず、デザインの感じが良かった事。
デザインをしている人の、顔が一番見えた事。
何よりも、そばをまず食べて考えようとしてくれた事が、一番うれしい事でした。
製粉設備の選定も進みました。
石臼は、翁高橋さん・新座鞍馬・そば粉を頂いていた製粉会社が、
使っていたメーカーに以前から決めていました。
そばの皮を剥く機械は、住宅地の中での営業ですので、比較的音が静かだった
メーカーの機械に決めました。
そうこうしている間に、店の向かいに偶然駐車場が出来ました。
これで、すべてが整いました。
家族を養っていかなくていけない為、開店後落ち着いたら出前も少しやるつもりでした。
売上の為、少しずつ店のみの営業に移行していければと思っていました
その方法は、いけないのはわかっていましたが、生活もあります。
女は、決まったら強い。
どっちつかずになるから、絶対出前はしない。
こうして、出前もやめて、自家製粉手打ち十割の店に移行する時が、来たのです。

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